刺激から肌を守る!バリア機能の回復が赤ニキビ跡改善のカギ

 

皮膚にはバリア機能があり、乾燥や細菌から身を守っています。
しかしそのバリア機能が低下してしまうとニキビができやすくなったり赤ニキビ跡がなかなか回復しなかったりします。
ニキビを予防するためにもニキビ跡を回復させるためにも皮膚のバリア機能を保つことが重要です。

 

 

 

 

1:皮膚のバリア機能とはどんなもの?

 

皮膚のバリア機能を担っているのは表皮と真皮です。まず表皮の表面には皮脂腺から分泌された皮脂が薄い膜のように張り巡らされています。
皮脂はニキビの原因となるためなるべくなら除去したいと思う人もいるかもしれません。
しかし皮脂は皮膚から水分が蒸発していってしまうのを防ぎ、細菌や刺激物質が皮膚に侵入するのを防ぐ働きがあります。皮脂は皮膚のバリア機能の最前線で働く重要な物質です。

 

皮脂の次に皮膚のバリア機能として働くのは角質層にある細胞間脂質です。
細胞間脂質はセラミドやコレステロールの脂質が何層も折り重なる「ラメラ構造」という形をしています。
通常、水と脂質は溶けあいませんがこのラメラ構造をしているため、細胞間脂質は水分を保持することができます。
細胞間脂質が適切に水分を保持していることで、第二のバリアとして働いています。

 

最後に皮膚のバリア機能として働くのは真皮です。真皮はコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分が繊維状の構造をすることで皮膚をさせる骨子のような働きをしています。
またコラーゲンやエラスチンは水分を保持する働きがあるため、上層の細胞間脂質に水分を送る働きをします。
真皮から水分を供給されることで細胞間脂質は十分なバリア機能を発揮することができるようになるのです。

 

 

2:バリア機能が低下してしまう原因とは?

 

皮膚のバリア機能が低下してしまう原因は様々です。まずは皮脂によるバリア機能を低下させる原因を見ていきましょう。

 

・洗顔のし過ぎ

洗顔をし過ぎると皮脂は過剰に除去されます。先に説明した通りに皮脂は保湿をしたり細菌や刺激物質から肌を守ったりする働きをしています。
確かに皮脂はニキビの原因になりますが、それは過剰に分泌されている場合です。
反対に過剰に取り除いてしまうと皮膚のバリア機能が低下して肌荒れやニキビ、赤ニキビ跡の治癒の遅れなどに繋がります。

 

・極端な食事制限

皮脂を分泌するためには脂質が必要です。しかしダイエットなどの目的により極端に食事制限を行っていると脂質が不足して皮脂の分泌量が低下します。
脂質を制限すれば体重自体は減るかもしれませんが、リバウンドしやすいうえに皮膚や粘膜の免疫力が低下します。
健康を維持するためにも極端な食事制限は避けるようにしましょう。

 

・加齢
人間は年を取ると皮脂の分泌量が減り、皮膚がカサカサしていきます。
カサカサした肌は外部からの刺激に弱く、赤ニキビ跡が治らずシミになる原因になります。加齢は誰にでも起きるものなので皮脂の分泌量が減ること自体は避けることができません。
そのため、皮脂以外で保湿することが重要になります。

 

次に細胞間脂質による皮膚のバリア機能が低下する原因を見ていきましょう。

 

・皮膚のターンオーバーの乱れ
細胞間脂質は表皮の細胞から作られます。表皮は一定の周期でターンオーバーして古い細胞が新しい細胞に入れ替わっていきます。
しかしターンオーバーが乱れてしまうと古い細胞がなかなか新しい細胞にならず、細胞間脂質の合成量が低下します。
そのため十分に保湿することができなくなり、肌のバリア機能が低下する原因となります。
ターンオーバーを乱してしまう原因としてはストレスや睡眠不足、バランスの悪い食事、加齢などが挙げられます。

 

最後に真皮のバリア機能が低下する原因を見ていきましょう。

 

・紫外線

太陽光に含まれる紫外線は真皮にまで到達してコラーゲンやエラスチンを合成する皮膚線維芽細胞を傷つけます。
コラーゲンなどの皮膚の骨子となっている物質の合成量が低下するため、水分を十分に保持することができず肌のバリア機能の低下に繋がります。

 

・加齢
皮膚繊維芽細胞の働きが弱まる大きな原因の一つに加齢があります。
加齢により皮膚繊維芽細胞の働きが弱まることで肌に水分を保持することができなくなりバリア機能が低下していきます。
水分を保持できず皮膚からハリが失われるため、中年以降はたるみやシワが多くなります。

 

 

3:皮膚のバリア機能を回復させるためには

 

皮膚のバリア機能が正常ならばターンオーバーも適切な周期で行われ、ニキビや赤ニキビ跡の回復にも効果的です。
規則正しい生活とバランスの良い食生活、適度なストレス発散は基本として以下のポイントに気を付けるとよいでしょう。

 

・UVケアはしっかりと
紫外線は皮膚にとっては刺激であり、表皮や真皮の細胞にダメージを与えてしまいます。紫外線は夏季だけではなく一年中、地表に届いているため通年のUVケアが必要です。

 

・乾燥を防ぐために保湿ケアもしっかりと

肌が乾燥するとバリア機能は一気に低下します。特に加齢とともに皮膚の保湿力は落ちていくので、しっかりと保湿ケアをするようにしましょう。
化粧水や美容クリームは保湿成分が含まれているものを使用して、肌の水分を逃がさないようにしましょう。

 

・肌をゴシゴシ洗うのはNG
肌をゴシゴシ洗うと細胞に対する刺激となり、その働きを弱めてしまいます。
またゴシゴシ洗いは過剰に皮脂を除去してしまうため保湿力も低下させてしまいます。
肌を洗ったり、クリームを塗ったりするときはなるべく優しく触れるようにしましょう。